当サイト管理人の日記
SEO対策についてWEBで調べたり、慣れない作業をしているとかなり疲労してしまう。愚痴ばかりになりそうだが、このサイトのスペースを使って日記を書こうと思い立ちました。
自慢のホームシアター&60インチの大型液晶テレビで視聴した映画の感想を書きます。
お約束のクリストファー・ドイルからダリウス・コンジ(『デリカテッセン』や『セブン』)にチェンジして、アメリカ大陸横断ロケを敢行しているにもかかわらず、その映像はいつもの香港作品とほとんど同じで、アメリカならではの空気感は何とも希薄なのです。
「恋する惑星」では香港をアメリカのように撮っていたことを思い出しますが、この映画のアメリカは香港のようではないですか。カーウァイの世界はそもそも無国籍だったわけで、そう考えるとアメリカ・ロケの英語作品も、驚くに値しないのかもしれません。今回のカーウァイの狙いは、香港映画の呪縛を解くことではなかったのでしょうか。香港スターも中国語も封じた上で、アメリカを舞台にした香港映画を撮る。そう、この映画はあくまで香港映画でありながら、香港映画の常識を大きくはみだしているのです。
中国映画とは別扱いされる香港映画の、危うくて曖昧な立場に開き直るような、まるで新小岩風俗を連想させるような新しい香港映画の創造。コッポラがルーマニアでハリウッドの呪縛を解くような作品を撮ったのと同じようなことが、カーウァイ作品でも起こっているのです。それにしても、失恋旅行に出たエリザベスが強い影響を受ける女性(ナタリー・ポートマン)の名前がレスリーと知れば、カーウァイ作品の常連スターで投身自殺したレスリー・チャンの面影が画面にだぶります。もしかしてこの作品は、彼に捧げられたのではないでしょうか?2人がコンビを組んだ初期の傑作「欲望の翼」に(足のない鳥の話)が出ていくるのですが、この鳥はどんなに飛んでもどこかに着地することはできません。
永遠にぐるぐると空を飛び続けるしかないエリザベスのようでもあるし、もはや地上に降りることのないレスリーのようでもあります。
'07年仏=香合作(スタッフ)監督:ウォン・カーウァイ(キャスト)ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン他